ガマロを見るがいい。

かれは、ある方向に意識を向けて、ただひたすらに待っている。

かつて、ガマロはやみくもにうごきまわっていた。

うごきまわることも必要だが、

それとおなじくらいにうごかないことも重要だ。

かれはそのことに気づき、いまはただじっとしている。

じぶんの内部をめぐる個々の思念がおちつき、

おのずから、あるべき形へとおさまっていくのを見つめているのだ。