マホラのひとびとには一つの共通する性格があるようだ。

それは、だれもがみな無邪気であるということ。

おもしろそうなものを見つければ、かれらは行く。

そこに遠慮はない。

そもそも、かれらが旅をつづける理由は

おもしろいものを見つけるためなのである。

さて、クヌーはハユンの危険な行動をいさめているように見える。

しかし、じっさいには、クヌーは心配などしていない。

ハユンがじぶんよりもみがるであることを歯がゆく思っているだけなのだ。