わたしたちは前章において渦周回格子体経由の66(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)の原型とでもいうべきものを見出すにいたった。

さて、コンパクト化のつぎにこころみるのは、円環化という操作である。

もうしあげておきたいことは、66の構成数をでたらめに円環状に配置すればよいというわけではないということ。なにより重要なのは円環をめぐらせる順序である。その理由というのは……

乗次元におけるマー呼吸消失円環が、じつにうまいならびになっていることが、この一つの現象とってみても理解していただけることと思う。

では、どうやってわたしが、これらの配置順序は知るにいたったか? 残念ながら試行錯誤である。いまのところ、この〝円環化〟への道筋は濃い霧の中に閉ざされている。まだ取り扱う数がだからよいものの、の構成数がふえるほど、その円環化はきわめて難儀なものになることが予想される。

が、とにかくも一度、手に入れてしまえばこちらのもの。
わたしたちは、この奇妙なるも驚異の極致ともえいる構造体を心ゆくまで堪能しつくすことができる。

あわてることはない。
円環は逃げはしないのだ。ここはじっくりとテイスティングしてきたい。

二つの円環の間で起きている数々の共鳴現象
シンプルなものから見てゆこう。

これが対角総和共鳴と呼ばれるものであることはご存知だろう。まったく同じ現象はでも起こりうることを以前にもわたしたちはたしかめている。

ここでは向かいあう数同士の二数の総和をとりあげているが、二数の位置関係はとなりあうもの同士でもかまわない。

この場合も❶と❷の円環は共鳴を引き起こす

 

つづけよう。
ここでわたしたちは円環を小構造に分解する。

そう、用いるのは三角形

このようなことをして大丈夫なのかと案ずる者もいるかもしれないが、まあ、そこで見物してくれたまえ。

どうだろう。
連積総和が全三角形において共鳴

小構造からしてこれである。
の構造がいかに堅固かおしはかられるというもの。

さて、小構造の見せ所はここから。
さらに各三角形において三数をとると、

パーフェクション。
三数総和は❶と❷で、これまたピタリと共鳴するのである。

ここまで扱ってきたのは比較的シンプルな共鳴現象であるが、上級者向けとして次のようなものも取り上げておきたい。

円環が回転合成することにより引き起こされる謎の共鳴。ちなみに三つの共鳴数をすべて合計すると乗数になる。

この1922という数が何を意味するか?

そう、円環総和同士の
わたしとしてはそのように解釈したい。