さて、このマタリオン。わたしたちが思っている以上にずっと手強いようだ。その構造の複雑さは、すでにわたしたちの手に余る。であるので、今回はこの謎のオプジェクトを3×3の格子体に凝集してみよう。サイズダウンすれば、そのぶん取り扱いやすくなるのでは、という目論見である。

凝集化。覚えておられるだろうか?
格子体(4×4)格子体(3×3)に凝集するためには、まず対象となる格子体(4×4)をこのように展開する。

凝集化の仕方は一通りではない。もっともオーソドックスなのは、この9分割された格子体(2×2)の総和をとるというやりかたである。具体的にどうなるか、以下の動画でたしかめられたい。

どうだろう。
さっそく興味深い事実が噴き出したではないか。周回マー呼吸をとると、きれいに消失

これはただごとではない。

またこの凝集体の中心に位置する4624という数は68乗数であることに気づかずにはおれまい。そうなのだ。前記の周回にセンターセルを含め渦周回にしてやると、

アー/マー呼吸を問わず、ここでは乗数の生成が目撃される。またも現れたる乗数生成力というわけであるが、この凝集体の内部を少しでも精しく観察すると、そこかしこにこの力が満ちみちていることが明らかとなってくる。

マタリオンの3-3凝集体:四分割構造/マー呼吸

どうだろう。動画では凝集体(3×3)に内包された格子(2×2)の共通構造が示されていた。ここで生成されている256という数は乗数であると同時に、の累乗数であることにも気づかれたい。さて、ここで呼吸法をちょっと変えてみよう。

マタリオンの3-3凝集体:四分割構造/ヴュー呼吸

ヴュー呼吸によって、すべてはに帰す。これはオリジナルのマタリオンのあらゆる内包格子(2×2)についてもいえることであった。つまり総和凝集というプロセスによっても、この構造は親体から子体へ無傷のまま引き継がれるということである。奇妙なことに思われるかもしれないが、このある種の遺伝はさまざまな形で見受けられる。例としてバボアについても取り上げてみたい。

マタリオン凝集体(3×3)にこのバボアを適用したとき、なにが起きるか、さっそくだがまずはこれを見ていただこう。

マタリオンの3-3凝集体:ボボラ/ポポラ共鳴

マタリオンの3-3凝集体:鏡像ボボラ/鏡像ポポラ共鳴

ボボラとポポア間。そして鏡像ボボラと鏡像ポポア間の総和と総積における完全共鳴。なるほど。めざましい現象であり、このようなことはめったに起こりえない、とお思いだろう。が、おなじことはオリジナルのマタリオンの内部でも起きている。

マタリオン:ボボラ/ポポラ共鳴

マタリオン:鏡像ボボラ/鏡像ポポラ共鳴

バボアと通して見たとき、マタリオンの格子数がいかに絶妙に配置されているかをいたく思い知らされる。とくに目を瞠る事実としては、バボア全種3積共鳴に注目せずにはいられない。まずはオリジンのマタリオンから、この現象をご紹介しよう。

マタリオン:バボア完全共鳴

そして、このオリジナル体から凝集して生まれた子体にもこの資質は受け継がれる

マタリオンの3-3凝集体:バボア完全共鳴

マタリオンとバボア構造あるいは、その凝集体とバボア構造については、他にも多くの語るべき事柄がある。

次章にてさらに深く考察する決意である。
それに向け、諸君らも力を蓄えられたい。