さて、わたしたちはこれまでに異なる観点から二通りの仕方で正則&非正則44の分類をこころみてきた。

 

 

一つは平行移動
内部数列の〝ずらし〟というテクニックを使ったものだった。

そして、もう一つが、

 

こちらは、44❤︎❤︎❤︎ポジションの柄が180回転変換に対してどういう移り変わりをするか、という点に着目した分類法である。

が、この〝180回転変換という謎の操作もし44❤︎❤︎❤︎ポジション対称時計盤(16)を通して眺めたとき、まさにこの180回転変換が摩訶不思議な効能を発揮することはあまり知られていない。

 

この時計盤がなんであったか。
さよう。時計の内部には正則44正方形のかたちでおさめられている

 

 

※この対称時計盤(16)のなりたちや性質については、以下を参考にしてみてほしい。

 

超対称時計盤と相愛数

超対称時計盤ギャラリー

正則時計盤の中で、正方形に対応しているならば、ほかの非正則たちはどうなのだろう?」
諸君らにとっても、これはいたって自然な問いだろう。

というわけで、さっそくだが、この二つの非正則-❷ペアに注目してほしい。この二つが対称時計盤(16)の中に移してもなお、相互に奇妙な関係を保っている事実をこれからお話させていただきたい。

 

 

まずはから対称時計盤(16)に移してゆこう。
それぞれの44❤︎❤︎❤︎ポジション時計盤の中で見ると、

 

 

どうだろう。
各四点を線で結んでも正方形にならない

しかも形状はピンクブルーで異なっている
ガッカリな結果である。では、もう一方のについても調べてみる。

 

 

こちらも歪な形状
が、なにか気づくことはないか?

と❷共鳴が起きているような……
じっくり見つめる必要があるようだ。ピンクの方から先にチェックしよう。

驚くべきことに、この二つの関係時計盤をまるごと180回転変換することにより、❶❤︎❤︎❤︎ポジションが、❷❤︎❤︎❤︎ポジションに遷移するのである。

 

 

同じことはブルー❤︎❤︎❤︎ポジションにもいえる。

 

 

偶然にしては、あまりに出来すぎた話。
いや、どうも偶然ではなさそうなのである……。
非正則-❹ペアでやってみよう。

 

 

ピンクブルー44❤︎❤︎❤︎ポジション時計盤の中でとらえたとき、やはり❸-❹との間で180回転変換関係が見出されるのである。

 

 

非正則-❽ペアにおいても、またしかりである。

 

 

さて、ここでまた一つの疑問。
ペアをもたない非正則と❻はどうなるのか?

 

じつは、時計盤の中では、この一匹狼型同士の二つは仲良くペアを組むようである。

 

 

それぞれ一定角度させれば、❺と❻は互いに互いの位置を変換しあう
ブルーピンクのカラー変換も行われていることに注意。

それにしても、67.5とはなにか?
奇しくもこの角度は、正則ピンクブルーポジション変換させるそれと一致しているようである。

 

 

はたして180回転変換は解明されたのか。
それとも、たんにわたしたちはを深めただけなのか…。