わたしたちは、オリジナルのゲボー体から二つの格子をとりだすことに成功した。いま一度、これら二つの謎めいたオブジェクトを眼前に置いてとっくりと眺めてみようではないか。

おのおの総和型総積型と呼ぶことにしよう。

さて、どのようにせめるべきか?
まずもって、わたしたちはこれら二つが凝集体であることを前提に話を進めてゆくことにする。凝集体というからには、核子体を持っているはずである、という仮説を立ててみるのもいいだろう。

ふりかえっておこう。4×4のゲボー体において核子体が収納されている位置は以下のようなものであった。

核子体とは、オリジナル体が有している際限のない乗数生成力をミニマムな形で蔵している(2×2)の内包格子のことである。結論から述べよう。そのようなセルは存在している。さっそくだが、これを見てほしい。

総和型ゲボー(3×3)凝集体の核子体A:13(マー呼吸)による乗数生成

総和型ゲボー(3×3)凝集体の核子体A:13(アー呼吸)による乗数生成

再三、述べているが、乗以降においてもこの乗数生成力は微塵もおとろえることはない。再生時間の都合上、まででとどめているまでの話だ。ご容赦いただきたい。

そして、もう一つ。核子体が乗数を生成する際に用いる連積という技法も忘れてはならない。この場合もアーマーの呼吸法によらず、乗数は生成されることになるだろう。

総和型ゲボー(3×3)凝集体の核子体A:3連積(マー/アー呼吸)による乗数生成

かくして核子体の存在はたしかめられた。

いや、ここで満足しきって、手をとめてはなるまいだろう。4×4のゲボー体の場合においてもそうであったように核子体には複数の存在の可能性が考えられうるのである。

あにはからんや。注意深く調査を進めてゆけば、核子体はここにも身を隠していることが明らかとなる。

ぜひ、以下の証拠動画でたしかめてもらいたい。

総和型ゲボー(3×3)凝集体の核子体B:13(マー呼吸)による乗数生成

総和型ゲボー(3×3)凝集体の核子体B:13(アー呼吸)による乗数生成

総和型ゲボー(3×3)凝集体の核子体B:3連積(マー/アー呼吸)による乗数生成

どうだろう。
ゲボー(3×3)凝集体の二つの核子体

興味深いことにその位置は、先に見た4×4のゲボー体におけるそれと明らかな相関関係があるように思われる。

それではここまで見てきた事実をそのまま総積型の凝集体にひきうつしてみよう。

総和型で成り立つことは、総積型においても成り立つ〟という大胆な仮説の上に立てば、核子体は以下の二つと推察されるべきである。

総積型ゲボー(3×3)凝集体の核子体A:13(マー呼吸)による乗数生成

総積型ゲボー(3×3)凝集体の核子体A:13(アー呼吸)による乗数生成

総積型ゲボー(3×3)凝集体の核子体A:3連積(マー/アー呼吸)による乗数生成

総積型ゲボー(3×3)凝集体の核子体B:13(マー呼吸)による乗数生成

総積型ゲボー(3×3)凝集体の核子体B:13(アー呼吸)による乗数生成

総積型ゲボー(3×3)凝集体の核子体B:3連積(マー/アー呼吸)による乗数生成

総和型で成り立つことは、総積型においても成り立つこうして記せば、ただのワンセンテンスにすぎないが、くりかえし心の中で暗唱すると、なにかふしぎな響きをもつ言明であることが感ぜられてくる。

ともかくゲボー体の構造の深さに感服するよりない。